トップ古代史 >  日本人の祖先

日本人はどこから来たの?

可能性は二つほど。

25万〜10万年前
    アジア系の旧人が日本列島まで到達して、日本列島でそのまま進化した説
    (=他地域進化説

5万年前以降
     西から来たホモサピエンス(新人)がアジア系の旧人を圧倒しながら日本列島まで到達
     した説(=アフリカ単一起源説

前者をは矛盾が多く多くの研究者はこの説明に納得していないらしい。後者の「アフリカ単一起源説」が基本的には正しいと考えられている。 なお、旧人と新人との間での混血の可能性が高いとも言われている。 出典:国立科学博物館・日本人はるかな旅展「新人(ホモ・サピエンス)の世界進出」より

日本人はいつ頃来たの?

今現在の日本人の祖先と言える人々が来た時期も「他地域新仮説」と「アフリカ単一起源説」による2つの可能性があると言えるだろう。


8万年前
岩手県遠野市金取遺跡から石器が見つかる

出典:国立科学博物館・日本人はるかな旅展「黒潮の道」より

=旧人が石器を作り、彼らがそのまま日本列島で進化した可能性と、 人骨や生活痕は見つかっていないことから、 人類そのものが到達していなかった可能性がある。)
⇒後者の場合、4〜5万年前に来た人類が日本人の祖先ということになる


5万年前以降
小型の剥片石器やナイフのような整形された石器が見つかる(おそらく新人が作ったもの。彼らはほぼ確実に日本人の祖先であっただろうと言われている)

出典:国立科学博物館・日本人はるかな旅展「黒潮の道」より


※なお、参考書籍が出版された後、2013年に島根県出雲の砂原遺跡から出土した石器が11〜12万年前の「日本最古」のものだと修正されている(参考:日本経済新聞

なお、下の図は新人(ホモサピエンス)が世界中に広がっていった時期を色別で表した地図である。
出典:国立科学博物館・日本人はるかな旅展「新人(ホモ・サピエンス)の世界進出」より

日本列島にホモサピエンスは4万年以降に到達したことが分かる。 どちらにしても日本人の祖先と確実に言えそうな時期は4〜5万年以降、ということであろう。

どのように日本列島に到達したか?

旧石器〜古墳時代を始める前にで記載したように、現在と古代では気候・地形が全く違うもの。 出典:ガラシャの丹後Light・歴史ヒストリー「山陰海岸塩パークの成り立ち」より(2014年5月に閉鎖されています)

原人あるいは新人が到達していたであろう年代にも日本列島は現在の形ではなく、大陸と陸続きになっており、 大型獣などの食糧獲得を原動力に日本列島になる場所へ到達したと考えられている。

     

参考書籍



参考URL

■日本人はるかな旅展
「新人の起源をめぐる二つの仮説」(リンク切れ)

■ガラシャの丹後Light・歴史ヒストリー「山陰海岸塩パークの成り立ち」(リンク切れ)

■メモ. 奈良文化財研究所

なお、引用した書籍が載ってない写真はwikipediaからお借りしています。

関連リンク

縄文時代と古代文明を探求しよう!
様々なテーマで日本の古代史や他国の古代史までも解説してあります。

古世界の住人オフィシャルブログ「日本の成り立ち」
日本列島がどうやってできたか理解しやすくまとめられています。 地学なので歴史の授業とは直接関係ありませんが、背景が分かると面白いので紹介しておきます。

 メモ

 旧人・新人って?
人類の進化
(大きいサイズなので注意。日本人はるかな旅展より、現在リンク無くなっています)

人類の進化は単純に「猿人⇒原人⇒旧人⇒新人」というわけではなく、時に複数の種が併存したり枝分かれや絶滅を繰り返してきた。その中で最終的に残った種が新人(ホモ・サピエンス)。

猿人…約500万年前から生息していたと思われる初期の人類。脳容量500t。

原人…約200万年前〜道具や火を使っていた。脳容量1000t。

旧人…約50〜30万年前。死者を埋葬するように。脳容量1300t。

新人…約20万年前〜ホモサピエンスとも呼ばれ、現在まで続く。脳容量1500t。

人類の進化も諸説あり確実にこれと言える説があるかも分からない。 現在では、猿人・原人・旧人・新人の概念自体が使われなくなってきたと言う人も(←2011年の話)。

が、それぞれ明らかな特徴を持っているため人類進化を大まかに捉えるのにこの概念を使う場合や書籍が書かれた時期によってはこの概念が使われている場合もあると思うのでメモ。


参考サイト:るいネット「猿人・原人・旧人・新人とは何か?」

 何故人骨などが見つからないの?
日本の国土や気候の特徴が原因。 土が酸性に傾いていると人骨などが分解されやすいほか、夏季は梅雨があり冬季は乾燥という気候が有機遺物の保存に適していないという。

参考サイト:奈良文化財研究所